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オーバーホールの考え方

オーバーホールとは?

 産業用ロボットは、一般の機械同様、長期間使用することにより各構成部品が摩耗、または劣化し、故障に至ります。
 このような故障を未然に防止しロボットを長期間にわたり円滑に稼働させるために定期的な保守点検、消耗品の交換を推奨致します。
 また、構成部品の摩耗、劣化が著しい場合はオーバーホールの実施を推奨致します。(右図)

オーバーホールの実施時期

 オーバーホールの実施時期につきましては、お客様の使用条件により機械の摩耗・劣化度合いに差があることが想定されますが、目安としてサーボON時間が規定時間に達するまでに実施していただくことを推奨致します。

オーバーホールの実施時期

項目 規定時間 特記
機器構成 ロボット本体部
(機構部)
24.000Hr 16Hr稼働/日、25日/月、
5年として
16×25×12×5=24.000Hr
コントローラ部
(制御部)
36.000Hr 24Hr稼働/日、25日/月、
5年として
24×25×12×5=36.000Hr

作業日数・交換部品等は、お客様のご使用状況・機種により異なります。
詳しくは、弊社までお問合せください。

規定時間に達する前に

 規定時間に達すると構成部品の中で、有寿命部品の故障発生の可能性が高くなります。
 そのため突発的な故障等を未然に防止し、ロボットを長期間にわたり円滑に稼動させるために定期的な保守点検と消耗品の交換を推奨致します。
 規定寿命を超えて使用する場合、下表に記載されている有寿命部品の交換(オーバーホール)を推奨致します。

メンテナンス部品

構成

主な有寿命部品 故障内容
ロボット本体

サーボモータ(エンコーダ含む)

過電流、過負荷、誤差過大
ベアリング 過電流、過負荷、誤差過大、摩耗によるガタ
タイミングベルト 摩耗によるガタ、位置ズレ、異常音
機内ケーブル 断線
減速機、ボールネジスプライン 摩耗によるガタ
オイルシール、パッキン 摩耗による油脂漏れ
バッテリー(予防保全交換が前提) データ消失、バッテリー電圧低下
コントローラ
(ドライブユニット)
制御基板、電源基盤 CPUダウン通信不良
接点構造を持つリレー、
主回路コンタクター、
安全リレー
接点不良
冷却ファン、フィルター 温度上昇、オイルミスト、粉塵の侵入
バッテリー(予防保全交換が前提) データ消失、バッテリー電圧低下

詳細は、各機種の取扱説明書「保守部品」項目をご参照願います。

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