接続ターミナル SC-ECT-P3
接続ターミナル
SC-ECT-P3
ユニット:CC-Link IE コントローラネットワーク製品
概要

本装置はCC-Link IE コントローラネットワークにおいて、物理的な構造をスター型結線にすることで、ユニットの追加や削除などを容易に行うための集線装置(HUB)です。
ユニット間に本装置を接続(T.IN/T.OUT)し、追加ユニットと本装置(PORT1〜3)とを接続するだけで容易に局の追加が可能になります。
既設ケーブルの敷設経路を大幅に変更することなくユニットの追加や削除が行え、メンテナンス性が向上します。
既設ケーブルの敷設経路を大幅に変更することなくユニットの追加や削除が行え、メンテナンス性が向上します。
※物理的な接続はスター型ですが、ネットワークのつながりはリングのままです。
特長
- 特長@局間に最大3台までのユニット追加(集線)が可能です。【参照図@】
- ・4台以上ユニットを追加(集線)する場合は、接続ターミナルを必要数追加願います。
- 特長Aユニットの追加、削除が容易になり、メンテナンス性が向上します。
- 特長B既設ケーブルを張替えることなく段階的な立上げをすることが可能です。【参照図A】
- ・追加ユニットに対して4心ケーブル1本の敷設作業のみ。
- 特長Cネジ取付、またはDINレール取付が可能です。【参照図B】
参照図@

参照図A
■ユニット追加

■接続ターミナル未使用時

■接続ターミナル使用時

参照図B
DINレール取付足を装着することにより、DINレール(35mm)への取付けが可能です。「横付」「縦付」の2パターンの取付方法に対応しております。 ■横付

■縦付

仕様
項目 | 仕様 | |
---|---|---|
適応ネットワーク | CC-Link IE コントローラネットワーク | |
形名 | SC-ECT-P3 | |
適応光ファイバ | 光ファイバ種別 | 1000BASE-SX(MMF)対応光ファイバケーブル |
規格 | IEC60793-2-10 Types A1a.1(50/125μm multimode) | |
伝送損失(max) | 3.5(dB/km)以下(λ=850nm) | |
伝送帯域(min) | 500(MHz・km)以上(λ=850nm) | |
形名 | QGシリーズ ※1 | |
適応光コネクタ | 光コネクタ種別 | 2連LC形コネクタ |
規格 | IEC61754-20:Type LC connector | |
接続損失 | 0.3(dB)以下 | |
研磨面 | PC研磨 | |
形名 | DLCF-G50-D2 ※1 | |
接続可能台数 | 最大3台 ※2 | |
使用環境 | 盤 内 | |
使用温度/湿度範囲 | 0℃〜+55℃/5〜95%RH(但し、結露なきこと) | |
接続距離 | 最大150m ※3 | |
取付方法 | ネジ、またはDINレール ※4 | |
重量 | 約300g | |
外形寸法 | W151×D64×H65(mm)(詳細は![]() |
- ※1当社形名です。
- ※2接続ターミナルには必ず1台以上ユニットを接続してください。
- ※3「接続ターミナル⇔接続ターミナル」「接続ターミナル⇔ユニット」間のケーブル長。(150m以上の場合はご相談ください。)
- ※4DINレール取付足が必要。DINレール固定部品:SC-DIN-M(当社形名)
接続
接続方法
- (1)局間に本製品を1台接続します。
- (2)ユニットはPORT1から接続します。接続するユニット台数により接続位置が決まっています。(下図参照)
必ずPORT1から接続してください。接続位置を間違えると通信できませんのでご注意ください。 - (3)次のポート(PORT1使用時はPORT2)のT.OUT/OUTから次のユニットのINもしくは、他の接続ターミナルのT.INに接続します。
- (4)未使用ポートには製品付属のダストキャップを取付けます。
- (5)接続ターミナルには必ず1台のユニットを接続します。

上記の位置に各接続ユニットのOUT側/IN側ケーブルを接続します。
接続距離
各ケーブル最大長:150mとなります。下記以外で使用される場合は、当社各支社/支店にご相談ください。

接続コネクタ

光ファイバケーブルを接続するためのコネクタは下記のとおりです。
名称 | 内容 |
---|---|
T.INコネクタ | 他局のOUTコネクタ、または他接続ターミナルのT.OUTコネクタと接続します。 |
T.OUT/OUTコネクタ | 他局のINコネクタ、または他接続ターミナルのT.INコネクタと接続します。 |
INコネクタ | 他局のOUTコネクタと接続します。 |
T.OUTコネクタ | 他局のINコネクタ、または他接続ターミナルのT.INコネクタと接続します。 |
通信
通信条件
接続ターミナルには必ず1台以上ユニットを接続してください。下記以外で使用される場合は、当社各支社/支店にご相談ください。

ループバック例
ユニットが1台でもダウンしたり、ケーブルが切断されるとループバックでの通信となります。■ユニット切断

■ケーブル切断

価格表
品名 | 形名 | 標準価格(円) | |
---|---|---|---|
接続ターミナル | CC-Link IEコントローラネットワーク対応 | SC-ECT-P3 | 36,000(税込39,600) |
注意事項
- 本製品に適応する光ファイバケーブルを使用して、配線してください。
- 光ファイバケーブルを接続する場合、ケーブル曲げ半径に制限があります。
詳細は使用されるケーブルの仕様を確認してください。 - 光ファイバケーブルを布設するときは、ケーブル側コネクタや接続ターミナル側コネクタの光ファイバ心線部分に手を触れたり、ゴミやホコリが付着したりしないようにしてください。
手の油分、ゴミ、ホコリが付着すると、伝送損失が増えてデータリンクで不具合が発生することがあります。 - 光ファイバケーブル取付けまたは取外しする場合、ケーブルのコネクタ部分を手に持って行ってください。
ケーブル部分を持って行うと断線するおそれがあります。 - ケーブル側コネクタと接続ターミナル側コネクタの接続は、“ カチッ” と音がするまでしっかり行ってください。
- 当社光ファイバケーブル(QGシリーズ)を使用される場合は、保護ホルダの取付けを推奨します。(横付の場合)
- コネクタにケーブルの自重あるいは張力が直接コネクタに掛からないようにしてください。
伝送損失が増えたり断線するおそれがあります。