CC-Link IE コントローラネットワーク
GI型石英ガラス光ファイバケーブル
『QGシリーズ』
GI型石英ガラス光ファイバケーブル
『QGシリーズ』
特長
GI型光ファイバケーブル(1m単位で製作します)
- 「CC-Link協会」推奨の試験に合格した光ファイバケーブルです。
- 盤内用・屋内用・屋外用・屋外補強型と豊富なラインナップで、様々な環境に対応できます。
安心してご使用ください。 - 屋内用・屋外用ケーブルは細径、コード集合構造を採用することにより工場の狭い布設環境にも安心して使用できます。
- 屋内用、屋外用ケーブルは、テンションメンバ無しで屋外補強型と同等の許容張力があり、直接けん引が可能です。
- 屋外補強型ケーブルは防水特性があり、冠水・一時的な水没にも耐えられます。
- 付属の保護ホルダを装着することにより、コネクタ根元の折損防止や盤内の省スペース化が図れます。
- 曲げ特性を向上させたコネクタブーツにより、コネクタ根本の断線を低減します。
- 1m単位でお客様ご指定の長さにて製作します。
UL認定光ファイバケーブル(QG-BU)

- ULリステッド(UL TYPE OFNR)に対応しており、
ULワイヤリング・ハーネス・プログラム(下記参照)を適用しております。 - UL1666のライザー燃焼試験に合格した難燃性の高いケーブルです。
- 外径が細いケーブルにより、布設環境の狭い場所にも使用できます。
可動部用光ファイバケーブル(QG-VCT)

- 繰返し動作を行う可動部での使用が可能です。
- 断線などによる交換作業にかかるロスコストを低減できます。
- 金属を用いていないため、柔軟で可とう性に優れています。
ULワイヤリングハーネスプログラムとは・・・
ULのトレーサビリティプログラムの一つであり、加工された電線のUL認証を保証するためのプログラムです。
2009年7月よりハーネス類のUL証明方法が変更され、材料証明書での証明ができなくなり、UL認証を保証するためにはUL登録工場で製造されたことを証明するULラベルが必要となりました。
当社はUL登録工場としての認証を取得しており、本製品は上記プログラムに対応したULラベルを貼付して出荷します。
2009年7月よりハーネス類のUL証明方法が変更され、材料証明書での証明ができなくなり、UL認証を保証するためにはUL登録工場で製造されたことを証明するULラベルが必要となりました。
当社はUL登録工場としての認証を取得しており、本製品は上記プログラムに対応したULラベルを貼付して出荷します。

接続機種一覧
ネットワーク名 | 接続機種 | |||
---|---|---|---|---|
CC-Link IE コントーラネットワーク |
シーケンサ | iQ-Rシリーズ | RJ71GP21-SX | |
Qシリーズ | QJ71GP21-SX | |||
QJ71GP21S-SX | ||||
パソコン用 インタフェースボード |
Q81BD-J71GP21-SX | |||
Q81BD-J71GP21S-SX | ||||
Q80BD-J71GP21-SX | ||||
Q80BD-J71GP21S-SX | ||||
ECP-CLECBD | ||||
ECP-CLECBDS | ||||
GOT | 通信ユニット | GT15-J71GP23-SX |
仕様
ケーブル
項目 | 仕様 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
形 名 | QG-AW | QG-B | QG-BU | QG-VCT | QG-C | QG-DL | ||
使用環境 ・用途 |
盤内用 | 屋内用 | 屋内用 UL認定品 |
屋内 可動部用 |
屋外用 | 屋外補強型 (遮水) |
||
最大ケーブル長 | 最大 550m | |||||||
光ファイバ種別 | マルチモード光ファイバ(GI) | |||||||
伝送損失 | 3.0dB/km以下 [λ=850nm] 1.0dB/km以下 [λ=1300nm] | |||||||
伝送帯域 | 500MHz・km以上 [λ=850nm] 600MHz・km以上 [λ=1300nm] | |||||||
規 格 | IEC60793-2-10 A1a.1準拠 |
IEC60793-2-10 A1a.1準拠 UL 1651 (UL TYPE OFNR) |
IEC60793-2-10 A1a.1準拠 | |||||
コア | 材質 | 石英ガラス | ||||||
外径 | 50±3μm | |||||||
クラッド | 材質 | 石英ガラス | ||||||
外径 | 125±2μm | |||||||
コード 外被 |
材質 | PVC(橙色) | ||||||
外径 | φ2.0mm×2本 | φ2.0mm | φ1.8mm | φ2.0mm | ||||
ケーブル 外被 |
材質 | ― | 難燃PE (橙) |
難燃PVC (青色) |
弾性PVC (橙色) |
難燃PE (黒) |
LAPシース (黒) |
|
外径 | ― | φ6.0mm | φ5.0mm | φ6.0mm | 2,4心 | 10.0mm | ||
6心 | 11.0mm | |||||||
8心 | 12.0mm | |||||||
許容張力 | 60N以下 | 420N以下 | 2心 | 420N以下 | ||||
4心 | 540N以下 | |||||||
6,8心 | 780N以下 | |||||||
許容曲げ半径 | 15mm以上※1 | 60mm以上※1 | 60mm 以上※2 |
60mm 以上※1 |
2,4心 | 100mm 以上※1 |
||
6心 | 110mm 以上※1 |
|||||||
8心 | 120mm 以上※1 |
|||||||
屈曲性能 | ― | ― | ― | 1000万回 断線なし※3 (曲げ半径: 60mm時) |
― | ― | ||
概算質量 | 8kg/km | 35kg/km | 20kg/km | 30kg/km | 35kg/km | 2,4心 | 75kg/km | |
6心 | 100kg/km | |||||||
8心 | 120kg/km | |||||||
使用範囲温度 | −20℃ 〜 60℃ | |||||||
適用コネクタ | LCFコネクタ(LCコネクタ2個連結)※4、SCコネクタ、FCコネクタ |
λ:測定用光源の中心発光波長
- ※1固定時(無荷重)の曲げ半径です。
- ※2無荷重時の曲げ半径です。コード部分は可動部で使用できませんのでご注意ください。
- ※3試験結果であり保証値ではありません。(お客様のご使用環境により性能は異なります。)
- ※4CC-Link IE コントローラネットワーク製品との接続はLCFコネクタになります。
(LCFコネクタ…LCコネクタを2個連結したコネクタ。)
CC-Link IE コントローラネットワーク用光ファイバケーブル敷設の際は、CC-Link協会発行の敷設マニュアルを参照ください。
コネクタ ※単品では販売しておりません。
項目 | 内容 | ||
---|---|---|---|
名 称 | LCFコネクタ | SCコネクタ | FCコネクタ |
形 名 | DLCF-G50-D2 | DSC-G50-D2 | DFC-G50-D2 |
接続損失 | 0.3dB以下(対マスタファイバ) | ||
研磨方式 | PC研磨 | ||
規 格 | IEC61754-20:TypeLC準拠 | IEC61754-4 | IEC61754-13 |
外 形 | ![]() |
![]() |
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用途 | CC-Link IEネットワーク製品接続用 | 中継用 |
構造
外形図(LCFコネクタ)

断面図
QG-AW (盤内用) |
QG-B(屋内用) QG-VCT (屋内可動部用) |
QG-BU (屋内用UL認定) |
QG-C (屋外用) |
QG-DL (屋外補強型) |
---|---|---|---|---|
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ケーブル選定
布設環境別
■屋内環境
適用区分 | QG-AW | QG-B | QG-BU | QG-VCT | QG-C | QG-DL |
---|---|---|---|---|---|---|
屋内・配管 | × | △1 | △1 | △1 | △1 | ○ |
ラック | △2 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ダクト | △2 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
フリーアクセス | △2 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
盤内 | ○ | △5 | △5 | △5 | △5 | △5 |
■屋外環境
適用区分 | QG-AW | QG-B | QG-BU | QG-VCT | QG-C | QG-DL |
---|---|---|---|---|---|---|
地下管路 | 適 用 外 | △1,3 | ○ | |||
ラック | ○1 | ○ | ||||
トラフ | △2,3 | ○ | ||||
架 空 | × | △4 | ||||
直埋 | × | × | ||||
水没環境 | × | ○2 |
- ○:適用可
- ○1:コード部は不可。
- ○2:一時的水没は可。(常時水没は不可)
- △:条件不可
- △1:光専用ルートの場合可。
- △2:曲がり部や接触部を保護して外力がかからない場合可。
- △3:水没しない場合可。
- △4:支持線を別に張り、それにケーブルをそわせて固定する場合可。
- △5:曲げ半径や収納スペースが許せば可。
- ×:適用不可
いずれの場合も他の電線等の下敷きにならないよう布設して下さい。
屋内でも冠水や水没のおそれがある場合は屋外環境用ケーブルを使用してください。
屋内でも冠水や水没のおそれがある場合は屋外環境用ケーブルを使用してください。
マニュアル
QGシリーズ ユーザーズマニュアル
2023年12月作成
仕様書
付属品
保護ホルダ
■特長

CC-Link IE コントローラネットワーク用光ファイバコードは
曲げ半径15mm以上の確保が必要であり、許容曲げ半径未満にしてしまうと
損失増加、さらには断線に至る可能性があります。
この保護ホルダの使用により、コネクタ根元の光ファイバコード保護及び
最小曲げ半径を20mm以上に確保することができ、また、光コネクタブーツ部を
重力方向に曲げることによりシーケンサ正面の省スペース化も図れます。
※ケーブル1本に1個同梱
曲げ半径15mm以上の確保が必要であり、許容曲げ半径未満にしてしまうと
損失増加、さらには断線に至る可能性があります。
この保護ホルダの使用により、コネクタ根元の光ファイバコード保護及び
最小曲げ半径を20mm以上に確保することができ、また、光コネクタブーツ部を
重力方向に曲げることによりシーケンサ正面の省スペース化も図れます。
※ケーブル1本に1個同梱
■仕様
適応光ファイバケーブル | QGシリーズ |
適応光コネクタ | DLCF-G50-D2 |
使用環境 | 制御盤内用・周囲温度:-20〜+60℃ |
用途 | コネクタ根元の保護・折損防止 |
最小曲げ半径の維持 | |
制御盤内の省スペース(シーケンサ正面から保護ホルダ端まで60mm以下) |
保護ホルダは当社LCFコネクタ専用になりますので保護ホルダ単体での販売はしておりません。
また、他社LCFコネクタには装着できません。
また、他社LCFコネクタには装着できません。
■各部&外形寸法図

■注意事項
- ・保護ホルダ装着時、光ファイバコードを引っ張って取り付けないようにしてください。
- ・保護ホルダ装着時、光ファイバコードが局所曲げにならないようにご注意ください。
- ・コネクタがスムーズに保護ホルダに挿入されない場合は、無理に押し込むのではなく一度取外し、干渉がないことを確認しながら再度挿入してください。
- ・光ファイバケーブルの自重あるいは引張り力が直接光コネクタ部分に掛からないように適当な箇所に結束バンド等で固定してください。
- ・ユニットからコネクタを外す際は、ケーブルを引っ張らず必ずコネクタを引いてください。
- ・コードを保護ホルダのフックやコード押さえから外していない状態では、絶対にコネクタを取外さないでください。断線の原因になります。
- ・当社製コネクタ以外に装着したり、また、破損した保護ホルダを使用したりすると破損、損失増加の原因になりますので、絶対におやめください。
オプション
中継アダプタ(2個入り)
光ファイバケーブルの延長(中継接続)や、将来増設予定局部の仮接続に。
- ※QP-AWは中継接続できません。

■LCFコネクタ用中継アダプタ
- 形名 :SPAD-LCF-G50
- 適用コネクタ :LCFコネクタ、LCコネクタ
- 仕様 :マルチモード用2心 接続損失0.3dB(対マスタファイバ)

■SCコネクタ用中継アダプタ
- 形名 :SPAD-SCF-G50
- 適用コネクタ :SCコネクタ
- 仕様 :マルチモード用2心 接続損失0.3dB(対マスタファイバ)

■FCコネクタ用中継アダプタ
- 形名 :SPAD-FC-G50
- 適用コネクタ :FCコネクタ
- 仕様 :マルチモード用単心 接続損失0.3dB(対マスタファイバ)
コネクタ着脱工具
パソコンの背面スロットなどの狭いスペースへのコネクタ着脱に。

- 形名 :SCT-SLM
- 適用コネクタ :LCFコネクタ/LCコネクタ/SCコネクタ/MUコネクタ
指定方法
ご注文時の指定方法
■コネクタ付ケーブル ご注文例
- QG
@ - ―
- G50
A - ―
- △
B - C
- ―
- □
C - M
- ―
- ○
D - ―
- ●
E
■ケーブルのみ ご注文例
- QG
@ - ―
- G50
A - ―
- △
B - C
- ―
- ○
D - □
C - m
@ | ケーブルシリーズ名 | 記号 |
---|---|---|
石英ガラス光ファイバケーブル | QG |
A | 光ファイバ種類 | 記号 |
---|---|---|
コア径50μm GIケーブル | G50 |
B | 心線数 | 記号 |
---|---|---|
2心 | 2 | |
4心※1 | 4 | |
6心※1 | 6 | |
8心※1 | 8 |
C | ケーブルの長さ(1m単位) | 記号 | ||
---|---|---|---|---|
コネクタ付ケーブル | 1〜550m | 1〜550 | ||
ケーブルのみ | AW(盤内) | 1〜1000m | 1〜1000 | |
AW(盤内)以外 | 1〜2000m | 1〜2000 |
D | 使用環境 | 記号 |
---|---|---|
盤内 | AW | |
屋内 | B | |
屋内型UL認定品 | BU | |
屋外 | C | |
屋外補強型 | DL | |
屋内可動型 | VCT |
E | 使用コネクタ | 記号 |
---|---|---|
両端LCFコネクタ(2連LCコネクタ) | LL | |
片端LCFコネクタ - 片端SCコネクタ | LS | |
片端LCFコネクタ - 片端FCコネクタ | LF | |
片端LCFコネクタ - 片端コネクタなし※2 | LN | |
両端SCコネクタ | SS | |
両端FCコネクタ | FF | |
片端SCコネクタ - 片端FCコネクタ | SF |
- ※1DLタイプのみの対応となります。
- ※2両端コネクタ加工後、損失測定を実施し、片端コネクタを切断しております。
現地工事
光コネクタ取付工事 及び 融着接続工事(オプション)
- ※QPシリーズのコネクタは現地工事できません。
現地での光コネクタ取付工事及び融着接続工事のご用命も賜っております。
当社までお気軽にご相談ください。
■融着接続例
GI型光ファイバは融着接続によって、ケーブルを延長することができます。
※当社SG-ELはCC-Link IE コントローラネットワークでお使いいただけます。
成端箱

融着接続部や中継接続部の保護部材。
※SG-ELタイプは成端箱内で融着接続となります。(コネクタは直接取付できません)
※SG-ELタイプは成端箱内で融着接続となります。(コネクタは直接取付できません)
注意事項
布設工事を行う前に、必ずお読みくださるようよろしくお願いいたします。
- 布設経路について
- 布設経路にはできるだけケーブルラックをご使用ください。
電線管などの管路の場合は、コネクタ等の寸法を考慮した管径を選定してください。また、管路途中にプルボックスを設ける場合は、ケーブルの許容曲げ半径を満足するものを選定してください。布設経路はできるだけ専用としてください。他のケーブルと共有する場合は、光ファイバケーブルを最後に布設してください。布設は水や油などの侵入、適応周囲温度外の高低温などの無い経路としてください。
- 布設経路にはできるだけケーブルラックをご使用ください。
- 管路の場合
- AWタイプはケーブルを直接けん引せず、延線ロープなどに固定して布設してください。
B、Cタイプは先端のケーブルで輪を作り、引っ掛けてけん引してください。コネクタ付の場合はAWタイプ同様にコネクタ部を養生し、延線ロープなどに固定して布設してください。また、DLタイプは中心テンションメンバにプーリングアイを固定してけん引してください。
- AWタイプはケーブルを直接けん引せず、延線ロープなどに固定して布設してください。
- 延線時の注意事項
- ケーブルの引張速度は10m/分以下とし先端けん引してください。
また、ケーブルにかかる張力が均一になるようにし、許容張力の1/2以下で延線してください。延線時の曲げ半径は許容曲げ半径の2倍以上としてください。
- ケーブルの引張速度は10m/分以下とし先端けん引してください。
- 許容張力に対する保護
- 垂直に布設する場合や架空配線工事の場合、ケーブルの自重による張力が許容張力を超えないように支持してください。
- コネクタ部分の保護
- コネクタ部分は折り曲げずに、ビニールホースやプーリングアイなどで保護して布設してください。
また、衝撃や引張力に非常に弱いため、引張らないでください。
- コネクタ部分は折り曲げずに、ビニールホースやプーリングアイなどで保護して布設してください。