安全監視と省人化を実現するセキュリティーシステムの活用事例 - 業種別ガイド
- 【こんな方におすすめ】
-
- セキュリティーシステムの効果的な活用事例を知りたい
- セキュリティーシステムの導入における留意点を知りたい
セキュリティーシステムとは?
セキュリティーシステムとは、価値のある情報やモノなどを外部からの攻撃を防ぐために設置されるシステムの総称です。外部の攻撃は不正入手や改ざん、流出などが考えられます。想定される攻撃の種類や重要な情報・モノに対し、適切なセキュリティーシステムを構築することが大切です。
まずはじめに、セキュリティーシステムの2つの種類と、導入するメリットを解説します。
セキュリティーシステムの種類
セキュリティーシステムは大きく分けると、「ネットワークやコンピューターシステムに関係するセキュリティーシステム」と「防犯・監視カメラや入退室管理システムなどの物理的なセキュリティーシステム」の2種類があり、それぞれのシステムの具体例は次のとおりです。
| 種類 | システムの具体例 |
|---|---|
| ネットワークやコンピューターシステムに関係するセキュリティーシステム | ・ファイアウォール ・ウィルス対策ソフト ・侵入検知システム (IDS) / 侵入防止システム (IPS) ・多要素認証 (MFA/2FA) ・VPN(仮想専用回線) ・パッチ管理システム |
| 防犯・監視カメラや入退室管理システムなどの 物理的なセキュリティーシステム |
・防犯・監視カメラシステム ・電子ロックシステム ・入退室管理システム ・防火システム |
ネットワークやコンピューターシステムに関係するセキュリティーシステムは外部からのサイバー攻撃から企業の重要な情報の入手・改ざん・破壊・流出を防ぐためのシステムです。近年、企業の重要なデータなどを社内サーバーではなくクラウド上に保管するケースが増加しているため、情報の流出を防ぐためにはセキュリティーシステムの設置が欠かせません。
物理的なセキュリティーシステムは企業に関わる施設への不法侵入を防止し、従業員および現金などの資産を保護するために必要なシステムです。施設への不法侵入を許してしまった場合、重要な資料やハードウェア、現金などを盗まれてしまいます。盗難物により情報の流出などの問題が発生した場合、企業だけでなく顧客にとっても大きな損失になります。サイバー攻撃だけでなく、物理的にもセキュリティーを強固にしなければなりません。
セキュリティーシステムの導入メリット
セキュリティーシステムの導入には、3つのメリットがあります。
1つ目のメリットは外部攻撃を防ぎやすくなり、重要な情報やモノを保護できる点です。セキュリティーシステムの設置により、未然に攻撃を防げたり、問題が発生した時もログや履歴より迅速に対応できることで、リスクをできる限り抑えられます。
2つ目のメリットは内部犯行による社外への情報漏えいを防げるようになる点です。システムの活用によってログを確認できるため、データにアクセスした人物を把握できるようになります。内部不正のリスクも軽減できます。
3つ目のメリットはセキュリティーシステムによって「企業機密や顧客の情報を守り、十分にデータ管理ができている企業」として社会的な信用を高められる点です。顧客の権利および利益を守るためにセキュリティーシステムの構築が必須です。社会的信用を得ることで、新規の契約を検討してもらう可能性も高くなります。
以降本記事では、物理的なセキュリティーシステムを『セキュリティーシステム』として進めていきます。
セキュリティーシステムの活用トレンド
セキュリティーシステムはさまざまなシーンで活用されています。近年では省人化の実現や各種センサーと連携した監視システムとの一元化など活用事例は多岐にわたります。
この章では、セキュリティーシステムの活用方法として増加傾向にあるトレンドをご紹介します。
省人化(無人化)の実現
セキュリティーシステムの導入により、省人化を実現できます。たとえば、施設の入り口に入退室管理システムを設置することで意図しない人物の入場を制限でき、不法侵入に対する抑止効果にもなります。また、監視カメラシステムを加えることで遠隔による状況監視も可能となり、警備員の常時配置の必要性が少なくなります。更に2つのシステムを連携したセキュリティーシステムでは警備業務の負担を軽減し、人件費の削減だけでなく、人材不足の問題の解消になります。
画像解析の活用で安全・安心を向上
ネットワークカメラに搭載された画像解析を活用するケースが増えています。 従来の監視カメラによるセキュリティーシステムでは「見る」「録る」が一般的でした。 一方近年のセキュリティーシステムで活用されているネットワークカメラは、機能向上により視認性がアップしただけでなく、画像解析機能が搭載されているものもあります。物体の大きさや速度を認識し、方向、滞留、通過、置き去りなど、画像を解析する様々なタスクを選択し、その状態を検知することでアラームをあげる機能があり、監視への気づきをあたえることが可能です。
映像を「見る」「録る」だけのセキュリティーシステムは、映像を「使う」ことで、 施設の安全性や安心の向上につながる形へと進んでいます。
各種設備機器と連携した監視業務の一元化と効率化
セキュリティーシステムとビル設備や工場内設備との連携により、日常監視業務の効率化が可能です。
さらに、侵入検知センサーや温度センサー、煙探知機など、さまざまなセンサー機器からの情報も集約し、一元化することで、複数の監視画面を個別に見る必要が無くなり、セキュリティーレベルが向上するだけでなく、監視業務も効率的にこなせるため、監視人員を減らせる可能性があります。
セキュリティーシステムの業種別活用事例
【ビル】監視カメラシステムと入退室管理システムの連携でセキュリティー強化
人の出入りが自由なテナントビルでは、不審者の侵入を防ぐしくみが欠かせません。
まずは監視カメラシステムの導入が考えられますが、死角をすべてカバーしようとするとカメラの台数が膨大になってしまうことがあります。そのようなときネットワークカメラの全方位カメラを導入することで、360°の監視が可能になります。 エントランスや地下駐車場などを少ない台数で死角をカバーし、不審者対策、侵入者対策を強化するビルが増えています。
さらに、重要エリアにおける入退室管理は顔や指紋など最新の生体認証端末を活用することでセキュリティーを強化することができます。
セキュリティー対策におけるコストや人手が限られている場合は、映像と入退室の画面を統合して管理できるシステムの導入が役立ちます。 効率的なセキュリティー監視だけでなく、異常時にすぐに気づけたり、警備連動システムとの連携で委託先の警備会社に知らせるなど、より高度で強固なセキュリティー対策につながります。
【マンション】複数拠点遠隔監視で一元管理し管理負荷の軽減
マンションの監視において管理人の常駐はなかなか難しく、不在時の監視がセキュリティーの課題として挙げられます。
監視カメラシステムの導入であっても、特に共有部であるエントランスや駐車場、ゴミ置き場などは常に監視が必要なため、逆光下や夜間であっても鮮明な映像で監視、記録することが求められます。
また最近では集合ポストへの無断チラシの投函や駐車場でのいたずらなどの迷惑行為も増えているため、その予防のために画像解析機能が搭載されたネットワークカメラが活用できます。不自然な人の行動(うろつきなど)を自動で検知し異常を早くしらせることで防犯を強化するマンションもあります。
その他、管理する物件数が多い場合は、遠隔監視が可能なシステムを構築し、複数拠点の監視カメラの映像を中央管理センターなどで集約、監視することで管理負荷を軽減するケースもあります。
【工場】侵入監視から品質トレーサビリティまで生産現場の課題解決
工場においては、防犯対策だけでなく生産現場の見える化やトレーサビリティなど様々な対策が求められます。
生産現場の効率化を追求する工場においては、設備監視と映像監視を連携して生産ラインの見える化が進められています。 生産ライン設備における各種ログと高解像度映像をもとに、設備トラブルの発見や作業手順の改善に活用されています。
また、トレーサビリティ実現のためにも時間経過と同期した映像が加わることで、迅速な対応が求められる品質トラブルの原因究明にも大いに役立っているケースもあります。
【医療・介護施設】不審者侵入や入院患者・入居者の異常行動を24時間監視
医療・介護施設においては、入院患者や入居者の異常行動における監視においてセキュリティーシステムが多く活用されています。
入院患者や入居者の施設として意図しない行動への対応は急務です。こうしたケースにおいては、画像解析機能を搭載したネットワークカメラや出入り口のセンサーなどを組み合わせて、転倒・うろつきなどの行動を自動検知し、早期発見のアシストとして役立てられています。
また、監視カメラシステムや入退出管理システムと連携させることで、スタッフの効率的な配置を行いケアサービス品質の維持にも貢献しています。
【小売店舗】映像情報を分析し、マーケティングに活用
セキュリティーシステムは防犯対策用途だけでなく、店舗内の映像データを基にマーケティングにも活用されています。
店舗内の映像を活用し、お客様の行動を分析することで陳列棚レイアウトや商品構成など、継続した店舗の改善を実施することができます。
また、同じく店舗内やレジ回り、バックヤードの映像を業務監視として分析することで、従業員の効率的な動きに役立てられているケースもあります。
セキュリティーシステムの導入における留意点
セキュリティーシステムを導入する際にはいくつかの重要な留意点があります。本章ではその主要なポイントを解説します。
目的・用途に最適なセキュリティーシステムを選定する
セキュリティーシステムには多種多様の製品があるため、目的・用途に最適なセキュリティーシステムを選定することが重要です。
たとえば、大規模施設では多くの監視カメラが必要になる場合があります。屋内や屋外、天井や壁の構造、照度等多岐にわたる環境に対し、それぞれに適した機器の選定が必要になります。アクセス制御も時と場合によって多くの選択肢が発生するため、 監視及び、管理をどうするかといった運用面をしっかり整理することで必要な機能が見えてきます。
事前に自社に導入する目的を明確化し、運用面も踏まえて適切なセキュリティーシステムを選定し構築することが大切です。
導入後の保守対応・サポート体制を確保する
セキュリティーシステムは価値のある情報やモノなどを外部からの攻撃を防ぐために設置されるシステムであり、常に稼働していることで安全な状態を保っています。
しかし、使い続けていることで故障のリスクは常にあり、故障中はセキュリティー対策がされていない状態であるため、外部からの攻撃を受けてしまう危険性があります。
そのため、故障時は迅速に解決し、再稼働させなければなりません。壊れにくいという視点はもちろん、故障した際のサポート体制を確保できるセキュリティーシステムを導入することが重要です。
三菱電機システムサービスが提供するセキュリティーシステム
本記事では、物理的なセキュリティーシステムの効果的な活用事例から導入おける留意点についてご紹介しました。
セキュリティーシステムの導入を成功させるためには、用途に合わせた最適な機器選定だけでなく、導入目的を達成し、その状態を維持するための運用保守やサポート体制まで含めた検討が重要です。
三菱電機システムサービスは、ネットワークカメラによる監視カメラシステムや入退室管理システムなどのセキュリティーシステムに加え、様々なセンサーやシーケンサ等との多様なインターフェースを搭載し、効率化や一元化を図れるトータルセキュリティーシステムを提供しております。
また、日本全国にサポート拠点があり、ご提案から導入後の運用支援、保守対応まで一貫して自社で対応しております。豊富な実績と高い技術力のある専任エンジニアが、お客様のニーズに合わせて的確なワンストップサービスをご提供いたします。
- セキュリティーシステムの導入をお考えの方へ
-
- 自社に合ったセキュリティーシステムが分からない
- セキュリティーシステムの具体的な活用方法を知りたい
- 運用後の保守・サポートも含めて委託したい
上記のようなニーズをお持ちの企業さまは、三菱電機システムサービスにお気軽にご相談下さい。サービスページを見る
この記事の監修者
