無線LANアダプタ「AWK-MEシリーズ」
電波到達範囲内であっても何らかの障害により一時的に通信できなくなる場合があります。
通信が切れては困る場所には無線はご使用になれません。また通信が切れても機械の安全が保たれるよう、リミットスイッチを設ける等のシステム設計をお願いします。
無線通信のため、有線より遅れが生じます。実運用に入る前に実システムに近い環境にてテストを推奨いたします。
特長


無線LAN内蔵機器との接続可能。PoE受電対応なので電源配線不要。
- ※AWK-1137C(クライアント専用局)同士の通信には対応しておりません。
- ※AWK-3131AにはPoE給電機能がないため、電源供給には対応しておりません。
別途PoE給電機器が必要になります。AWK-1137CはPoE給電/受電ともに対応しておりません。


高速ローミング機能で最適なAPへ高速切替。
- ※ローミング機能:接続中のアクセスポイントから別のアクセスポイントへ接続先を切り替える機能のこと。

仕様
●アクセスポイント/クライアント
項目 | 項目 | ||||
---|---|---|---|---|---|
AWK-3131A-JP(KS)-ME | AWK-3131A-US(KS)-ME | ||||
対応国 | 日本、EU、インド、 中国、ロシア、タイ |
アメリカ、 ブラジル 中国、台湾、韓国 |
|||
一般仕様 | 電源電圧 | 12〜48VDC、冗長デュアル入力 | |||
消費電流 | 0.6A(DC12V)〜0.15A(DC48V) | ||||
使用周囲温度 | -25〜60℃(氷結しないこと) | ||||
保存周囲温度 | -40〜85℃(氷結しないこと) | ||||
使用・保存周囲湿度 | 5〜95%(結露しないこと) | ||||
耐振動 | IEC 60068-2-6 | ||||
耐衝撃 | IEC 60068-2-27 | ||||
使用雰囲気 | 塵埃・腐食性ガスのないこと | ||||
取り付け方法 | DINレール | ||||
有線仕様 | 規格※1 | IEEE 802.3ab 1000BASE-T(1Gbps) IEEE 802.3u 100BASE-TX(100Mbps) IEEE 802.3 10BASE-T(10Mbps) |
|||
インタフェース | RJ45コネクタ×1 | ||||
PoE | IEEE 802.3af(受電) | ||||
無線仕様 | 規格 | IEEE 802.11a/b/g/n、 IEEE 802.11i ワイヤレスセキュリティ | |||
最大データレート※1 | IEEE 802.11n(300Mbps) IEEE 802.11a/g(54Mbps) IEEE 802.11b(11Mbps) |
||||
使用周波数帯 | 2.4GHz、 5GHz | ||||
周波数 チャネル※2 |
2.4GHz | 2.412〜2.484GHz (14ch) |
2.412〜2.462GHz (11ch) |
||
5GHz | 5.180〜5.240GHz(4ch)(W52)※3 | ||||
5.260〜5.320GHz(4ch)(W53)※3 | |||||
5.500〜5.700GHz(11ch)(W56) | |||||
― | 5.745〜5.825GHz (5ch) |
||||
最大 送信出力※4 |
2.4GHz | 18dBm | 20dBm | ||
5GHz | 20dBm | ||||
通信距離※5 | 屋内: 最大60m、 屋外: 最大300m | ||||
セキュリティ | WPA2/WPA/WEP | ||||
ローミング機能※6 | 150ms以内 | ||||
最大中継台数 | 6台※7 | ||||
クライアント接続台数 | 60台 |
●クライアント専用局
項目 | |||||
---|---|---|---|---|---|
AWK-1137C-JP(KS)-ME | AWK-1137C-US(KS)-ME | ||||
対応国 | 日本、EU、インド、 中国、ロシア、タイ |
アメリカ、 ブラジル 中国、台湾、韓国 |
|||
一般仕様 | 電源電圧 | 9〜30VDC | |||
消費電流 | 1.3A(DC9V)〜0.39A(DC30V) | ||||
使用周囲温度 | 0〜60℃( 氷結しないこと) | ||||
保存周囲温度 | -40〜85℃( 氷結しないこと) | ||||
使用・保存周囲湿度 | 5〜95%( 結露しないこと) | ||||
耐振動 | IEC 60068-2-6 | ||||
耐衝撃 | IEC 60068-2-27 | ||||
使用雰囲気 | 塵埃・腐食性ガスのないこと | ||||
取り付け方法 | DINレール | ||||
有線仕様 | 規格※1 | IEEE 802.3u 100BASE-TX(100Mbps) IEEE 802.3 10BASE-T(10Mbps) |
|||
インタフェース | RJ45コネクタ×2 | ||||
PoE | ― | ||||
無線仕様 | 規格 | IEEE 802.11a/b/g/n、 IEEE 802.11i ワイヤレスセキュリティ | |||
最大データレート※1 | IEEE 802.11n(300Mbps) IEEE 802.11a/g(54Mbps) IEEE 802.11b(11Mbps) |
||||
使用周波数帯 | 2.4GHz、 5GHz | ||||
周波数 チャネル※2 |
2.4GHz | 2.412〜2.484GHz (14ch) |
2.412〜2.462GHz (11ch) |
||
5GHz | 5.180〜5.240GHz(4ch)(W52)※3 | ||||
5.260〜5.320GHz(4ch)(W53)※3 | |||||
5.500〜5.700GHz(11ch)(W56) | |||||
― | 5.745〜5.825GHz (5ch) |
||||
最大 送信出力※4 |
2.4GHz | 18dBm | 26dBm | ||
5GHz | 23dBm | ||||
通信距離※5 | 屋内: 最大60m、 屋外: 最大300m | ||||
セキュリティ | WPA2/WPA/WEP | ||||
ローミング機能※6 | 150ms以内 | ||||
最大中継台数 | ― | ||||
クライアント接続台数 | ― |
- ※1無線LAN規格の理論値であり、実際のデータ伝送速度を示すものではありません。また、AWK-1137Cは有線部分の規格が1000BASE-Tには対応していないため、AWK-3131Aより伝送速度が遅くなる場合があります。
- ※2国によって使用できる周波数が異なります。
- ※3W52、W53の屋外使用は日本の電波法によって禁止されています。
- ※4国によって使用できる送信出力が異なります。
- ※5通信距離は選択周波数、送信出力、送信データ容量によって変動します。
- ※6他社製品との通信時は除く。
- ※7有線でのAP間接続が困難な場合は、無線によるAP間中継機能による接続も可能です。但し、中継毎に通信遅延が発生しますので、基本的にAP間は有線での接続を推奨いたします。
用途事例
ネットワークカメラの無線化
導入のメリット●PoE受電対応※のため電源配線が不要
●ネットワークカメラの通信線が不要
●最大300Mbpsの高速通信対応のため、カメラ映像の無線化に最適
- ※ AWK-3131AにはPoE給電機能がないため、電源供給には対応しておりません。別途PoE給電機器が必要になります。AWK-1137CはPoE給電/受電ともに対応しておりません。

表示器 ⇔ シーケンサ間の接続
導入のメリット●ラインを横断する場所でも無線なら通信線の配線が不要
●無線LAN機能を内蔵した表示器※との直接接続が可能
●通信線が不要なため機器の追加・レイアウト変更が容易
- ※接続する機器によってセキュリティ規格を合わせる必要があります。

Ethernet機器の接続
導入のメリット●CC-Link IEフィールドネットワークBasic※やEthernet(SLMP)機器の無線化が可能
●通信線が不要なため機器の追加・レイアウト変更が容易
- ※CC-Link IE TSN/フィールドネットワークには対応しておりません。
SLMP(SeamLessMessage Protocol):
Ethernetを使用してSLMP対応機器からシーケンサにアクセスするためのプロトコル。

パソコン ⇔ 複数シーケンサ間の接続
導入のメリット●1台のノートパソコン※で複数シーケンサのモニタリングが可能
●制御盤の開閉、通信線の接続が不要作業効率改善に貢献
- ※通信先のAPを選択する必要があります。

注意事項
本製品のご使用前に、必ずお読みくださるようよろしくお願いいたします。
無線ユニット設置に関するお願い
- 無線ユニットの設置に当たっては、次のような環境を避けて据え付けしてください。
・直射日光が当たる場所
・湿度が非常に高い場所
・腐食性ガス、可燃性ガスのある場所
・強電界、強磁界の発生する場所
・雨が防げない場所
- 5GHz(W52及びW53)の屋外での利用は日本の電波法によって禁じられています。
- 設定可能な送信出力は各国によって異なる為ご注意ください。
- PoEインジェクターを使用しないでください。
代わりにPoEデバイスにはIEEE802.3afまたはIEEE802.at準拠のPSE(電源供給機器)を使用してください。 - 携帯型モバイル機器で無い為、人体から少なくとも20cm離して設置する必要があります。
- 通信させる機器同士のアンテナは、出来るだけ平行になるようにしてください。
- アンテナの周囲(最低0.3m以上)から金属板、コンクリート壁を出来るだけ離してください。
- アンテナは移動体(人体も含む)からの影響を受けないように、床面よりなるべく高いところ(1.5m以上を目安)に布設してください
- 仮設置時の通信確認は、金属やコンクリートなどの固定部付近の環境に影響されるため、実際に取り付ける制御盤等に固定して実施してください。 (もし金属製の盤の中に無線ユニットを設置する場合は、つば付きアンテナを制御盤の外に布設してご使用ください)
- 無線ユニットおよびアンテナは屋内仕様です。 屋外で使用される場合は、屋外用プラスチックケース等、非金属の容器に入れ、水分(雨や霧、雪など)や直射日光を避けて設置してください。電波の特性上、水分による通信距離への影響が考えられます。
また、プラスチックケースに金属製の板が組み込まれている場合は遮へい物になり、通信距離に著しく影響しますので使用しないでください。 - 本設置前に通信テストを行ってください。通信性能は周囲の環境の影響を受けます。本設置前に通信テストをしてお使いください。(無料でデモ機の貸し出しも行っております)
- アンテナと無線ユニットの組合せにより技術基準適合証明を取得しているため、
対応機種の異なるアンテナや他社製品のアンテナとの組合せは行わないでください。