データインテグリティ支援機能※ 機能強化
Part11 対応支援
電子記録データの改ざん防止とデータ信頼性確保を実現
製造プロセスで要求される電子記録データの改ざん防止や監査証跡管理を実現します。
また、空調設定やユーティリティのパラメータ変更等、監査証跡の記録ができ、製造品質管理にも有効活用できます。
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- データが本来あるべき姿で存在しており、改変ができない、もしくは改変が起こったことを知らせることを担保する、デー タの完全性を確保する考え方。
機能一覧
機 能 | 概 要 | ||
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ユーザ管理機能 | ■アクセス権限を与えられた人のみがシステムに入力・記録可能。 ■離席時の自動ロック、パスワードの有効期限(過去5回まで再利用禁止)、不正ログイン検知によるアカウントのロックアウト。 ■各画面の操作・閲覧に対して5段階の権限設定。 |
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監査証跡機能 | ■記録の生成・変更・削除に おける操作の履歴を全て記録。 ■履歴は〈監査証跡履歴画面〉 により、容易に検索・表示。 ■履歴は二次活用のためにCSV ファイルへのエクスポート可能。 |
SA1-Ⅲ 対象機能 |
・基本機能 ・生産分析機能(オプション) ・省エネ分析機能(オプション) ・ロボットシステム管理機能 (オプション) |
改ざん防止 | ■システム上の管理ファイルについて、データの暗号化等により改ざんを防止。 ■ファイルの改ざんを検知してエラー表示。 |
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自動バックアップ | ■自動バックアップ機能でシステム障害や災害時の迅速なシステム復旧が可能。 | ||
時刻同期 | ■社内のNTPサーバとの時刻同期などを実現し、正確なデータ記録が可能。 |
「権限設定」と「データ暗号化」により、製造におけるセキュリティを確保。 監査証跡のレビュー時も日時・装置・ユーザ名等で絞り込み、手間を削減。
各設備(製造・ユーティリティ)の設備パラメータや、各種設定変更も5W1Hの観点で変更履歴を管理。製造時の変更点や製造トレーサビリティを確保すると共に、データ改ざんを防止。
監査証跡履歴に記録する対象
設備の操作・パラメータ設定 |
設備から収集したデータの変更 |
SA1-Ⅲシステム設定の変更 |
5W1H (記録内容)
WHEN | 時刻 |
---|---|
WHERE | IPアドレス |
WHO | ユーザ名 |
WHAT | 変更対象 |
WHY | 変更理由コメント |
HOW | 変更データ/変更後データ |
高速ロギングデータ分析機能
品質改善に向けたトレーサビリティ管理と異常判定の実施
ロギング製品※を活用して、製造・検査プロセスデータ(トルク、圧力、流量、電流など)を高速ロギングし、分析・解析を実現。
収集データはトレーサビリティ管理を行うと共に、品種・ロット・加工条件などと紐づけ、異常判定を行ない、品質アラームを通知します。
- ※ロギング製品
- 三菱電機高速データロガーユニット(RD81DL96、QD81DL96)
三菱シーケンサCPUロギング機能(iQ-RCPU、QnUDVCPU、LCPU)
Edgecross対応製品(Edgecross基本ソフトウェア:ヒストリカルデータファイル)
製造品質分析ソリューション
◆製品の品質確保
工程全体のプロセスデータをロギング・判定し、製品の品質確保・トレーサビリティを実現。
◆異常内容・原因のスピーディな特定
ロギングデータから異常製品、装置、時刻、異常内容・原因をスムーズに確認可能。
◆製造データ分析の効率化
複数のロギング製品(装置単位)のデータをSA1サーバで集約管理。ライン全体(製造単位)のデータを
1つの画面上で確認でき、容易なトレースを実現。
製造品質データ分析(例)
①異常が発生している製品(品種やロット・シリアル)を確認。
製造品質分析(判定結果一覧画面)
②異常が発生している装置・時刻・異常内容など、詳細を確認。
製造品質分析(判定結果詳細画面)
③異常箇所前後の製造プロセスデータや、設備稼働状況の調査・原因特定。
〈調査例〉
・異常の度合いは?(生産を継続して良いか?中断して破棄すべきか?)
・装置の運転状況はどうか?
・どういう経緯で異常に至ったか?
・異常検知したデータ以外にも怪しいところはないか?
・周辺の製造環境に問題ないか?(温湿度など)