導入の目的
オスラム・メルコ社統合でデバイス製造ラインを丸ごと移設する際に、工場の消費電力等の見える化に貢献!
三菱電機照明株式会社の掛川北工場では、デバイス製造ラインの移設に際し、「エネルギーの見える化」と「エネルギー管理システムの運用」にSA1を導入しました。
事例のポイント
- 作業が行われる場所、時間に適切な明るさを確保
- 作業目的に合わせた快適な環境を実現
- 安全・快適を確保しながらエネルギーを削減
(照明設備で約67%、空調設備で約42%の電力量削減)
三菱電機照明株式会社 掛川北工場 デバイス製造ライン
環境保全が社会的命題となった時代に「省エネ」を「省施工」「省資源」「安全設計」などを考慮した技術開発に取り組んできた三菱電機照明。掛川北工場は、LEDデバイス(モジュール・電源)、蛍光ランプの工場として、掛川南工場(LED照明器具)とともにLEDの主力を担っている。
SA1導入前の課題
同工場では、以前から消費電力量などを計測する機器自体はありましたが、PCで集中管理するシステムはありませんでした。デバイス製造ライン移設前に比べて、2倍以上も広い面積に移設するに当たり、消費電力は半分以下にする目標がありました。照明・空調・電力などの情報を見える化して集中管理するシステムが必須条件となっていました。
システム構成図
工程・納期(SA1導入からの変遷)
2012年に移設したデバイス製造ライン棟では、SA1導入に当たり、以下のような工程(ステップ)と期間で実施しました。
導入の効果
電力や温度、エアー流量に至るまで、SA1によりキメ細かに監視、使用量を見える化しました。導入前はPC上で見えませんでしたが、SA1によりPC上で一括管理することが可能となりました。
エネルギー見える化の画面例
SA1では下図に示すような電流・電圧・電力値をトレンドグラフ表示する画面等、さまざまなデータを見える化し省エネの支援を行います。掛川北工場では、週報や月報で1時間ごとの消費電力量を報告されています。
電力量・流量・照明(実績・累計)
電力量(分析)
使用実績画面
電力量使用割合
今後の展開
第一種エネルギー管理指定工場として、「監視制御システムSA1」で部門毎、生産ライン単位でのエネルギー使用割合の把握、分析に加え省エネ目標に対する進捗確認により、改善を継続して参ります。
デバイス製造ラインは、工場全体の3分の1程度ですが、残りの3分の2含めて工場全体を見える化する計画を立てられています。「監視制御システムSA1」は、10万点まで監視可能ですので、工場全体の見える化にも対応可能です。